「…とりあえず一軒落着?」

「そうだね、隼人さん!」

「ちょっと待ちなさいよ」

まりちゃんがこの雰囲気の中割って入ってきた

「どーした?」

お兄ちゃんが不思議そうに聞く

「…どーしたもこーしたもないよ。
みんな気になんないわけ、リスがあいつに付いてた理由を」

「「「「あー!」」」」

みんなの声が重なる
確かにそうだリスが理由もなしに哲也につかない

「あ、それはね」

その問にリスが語り出した

「僕の家結構厳しい家庭でね
父さんが勤めてた会社潰れる寸前だったんだ
父さんが働けなくなったら
僕も母さんも困る、だから僕あの頃、んー中2から無断バイトをこっそりやってたんだ年齢偽って
だけど、哲也さんの財閥
大山財閥がそれをフォローしてくれた
僕はそれが嬉しくて嬉しくて
大山さんちにどーしてもお礼がしたくて
会いに行った
そしたら大山財閥の息子、哲也さんにあった
それから哲也さんに協力して欲しいことがあると言われ、話を聞いた
最初は断ったさ!でもね、哲也さんは
僕の父さんの会社がどーなってもいいの?
脅してきた。
これ以上、母さんも父さんも不安にできない僕は、嫌々それに乗ったってわけ。」