静けさが妙に不気味でわたしとお兄ちゃんは
それを壊すかのように
同時に殺りにかかった

カキンッ
カキンッ

刀なの当たる音がする

カキンッカキンッ

「お兄ちゃん、なんで哲也に酷いことしたの?
全部聞いたよ」

「っ!あれには訳があるんだ!」

訳?頭の中で悩んでいたら油断をした。

シュッ

お兄ちゃんの刀が
私の肩をかすれて血がでた

「っあ!」

ドクドクと血がでる深い切り口

「えり!」

お兄ちゃんが焦って私に近づく

かなり痛い
レプリカって言っても…摩擦熱で
きれてしまう

「瑛梨奈ごめん本気で・・・」

ダン

お兄ちゃんが何かをいいかけた
だけど
私がお兄ちゃんを押し倒した

「お兄ちゃん本気で来て」

本気じゃないなら意味がない

「どうなってもしらないからな」

お兄ちゃんのその表情はあの頃の、昔の
お兄ちゃんの用だった

「いいよ」

わたしもそれに対応する
昔の自分を思いだして

カッキン

「強くなったな」

お兄ちゃんは余裕のある表示を浮かべる
仕掛けてくるなっ

「まあ…ね!」

カキンッ

「でも、まだまだ」

シューッ

お兄ちゃんが刀を振り上げたと思ったら
まよこから刀がきたっ

でもそんなのはお見通しだよ

パシッ、スパッ

私は真横からいきよいよくきたお兄ちゃんの刀を弾き
隙ができたお兄ちゃんの脇腹を狙い
あてた

「なっ!」

お兄ちゃんは予想外のことに驚き声をあげる

お兄ちゃんの脇腹からは血ががでる
それでも、やめない
やめられないんだ

ガツン

もう1発きめ私に余裕が出来た所で
わたしは話した

「お兄ちゃん、聞いて」

「あぁ?」

お兄ちゃんはさっきまでとはちがう
物凄い剣幕を放ってこたえる

「もし、あたしが勝ったらあたしのお願い聞いて」

「寝言言ってんな」

お兄ちゃんは呆れ顔でゆう
だが

「じゃ、俺が勝ってもそうしろ」

お兄ちゃんからの命令もきた

「いいよ」