WOLF

「ボスは前をむいて俺達に指示をくれたらそれでいいんだから」

実さん…

「はい！」

「哲也俺とタイマンしろ」

お兄ちゃんが怒った顔で哲也に言う

「伶斗さんここは俺に行かしてください」

だが淕前にが出た

「あぁ？」

は？なにゆってんのとでもいいたそうに
伶斗が顔を歪ませる

「伶斗さん体なまってるしなによりも今まで一緒に入れなかった空白を埋めてください」

最初は小馬鹿にしたように言ってた淕も
けっきょくのところ
わたしとお兄ちゃんを気遣ってくれる

「ろく・・・」

お兄ちゃんもそれに気づいたようだ

「はぁ、誰がタイマンするなんて言った僕は自分を汚さない主義だからねーこいつらが君たちの相手だよ」

こっちで盛り上がっていたが
哲也は指をパチンっとすると
いつ準備したのか奥から人がずらりと出てきた。

「しゃぁねーなざこ倒してからにすっか」

｢WOLＦでBOSSを助けに行きますか！」

「おう！」

「伶斗っ・・」

哲也はお兄ちゃんをみて顔を歪ませる
悲しそうに。

「哲也？」

「ほんとは、あたしが目的じゃないんでしょ」

なんとなくだけど

「！！なん・・・で？」

哲也はなんでわかったの？といいたげに驚いている

「顔に書いてある、言って？」

「う・・・ここじゃ言えない・・・」

そか、なら

バンッッ

私はおもいっきり壁を叩いた
全員の注目を集める

「道をあけろ」

言い放つ

ボロボロになった壁を見て
全員は道をあける

ザワザワザワ
たしょう騒ついたが…

「さぁ行こ」

哲也の手をつかみ

ザッ

みんなの間を通り抜ける

「エリナ？」

そんなお兄ちゃんの不思議そうな声を無視して