えーーーっとたしか
こっちのはず

ドンっ

「あ、いた、ごめんなさい
よそみしていて…ってろく!」

キョロキョロしながら歩いていたから
人にぶつかった
しかもその相手は淕

「…いた。」

いた?痛い?

「え、あ、ごめん、痛かった?
ってまって!違うよね!なによその傷!!」

そう、淕のほっぺが深く切れていた

…ってこの傷まさか。

「ガラス割ったのろく?」

「ん。」

しかもなんかちょっと不機嫌!?
あたしまだなんもしてない!

「なんでそんなことしたの?」

淕を問ただす

「…お前が…」

わたし?

「お前が、変なヤツに襲われてるって聞いたからだよ!!」

ちょっとまってそんなおっきい声で
恥ずかしい///
ほら廊下歩いてた人が変な目でみてる!!

どーやら淕がいた場所から
窓を割ったほうが早いと判断したらしい

っておもったんだけど

「なんで、淕がしってんの?」

まぁまずそのことから聞こうじゃないか

「実がメールで教えてくれた」

そう言って

淕がケータイをあたしにみせてきた

『BOSSが襲われてる!!
大変だよー
お・う・じ・さ・ま♡
急いでー(爆笑)』

のことだった

ってか王子様って…

「で、大丈夫だったの?」

淕が優しい口調で言う

珍しい、ぶきみ。

「うん!」

まぁめずらしくろくが心配してくれたし
いっか

「あ、ちゃんと窓の跡形ずけすること!」

「…ん」