「あれ?リスは?」

リスの姿が見えない

「教室じゃないの?」

「さっき見に行ったんだけど…いなかったんだよね」

いつもなら私がいないときはここにいるのに
なんだろ…なんか…胸騒ぎがする

「そのうちくるだろ」

「そーね」

「そーだよね」

考えすぎだよね…

ブーブーブー

「あっ、私のケータイだ」

突然私のケータイが震え出した

誰?

ピッ…メール…

「だーれー?」

まりちゃんがケータイを覗いてきた

「…ぇーと…哲也…」

「「は?なんて?」」

まりちゃんと淕が綺麗にハモる

「えーと…?え…」

な、んで?

「エリ?」

わたしの動揺にまりちゃんが不思議がる

「ご、ごめん!私ちょっとお手洗い行ってくるー」

ダッ

急がなきゃ…わたしは25HRの教室を飛び出し
走り出した