窓から視線を外し

電気もつけずに月明かりだけが照らす
薄暗い部屋

椅子に足を組みながらふてぶてしく座る人物

「あ〜ぁ〜
哲也さんかわいそー」

小馬鹿するように、笑いながら言う俺

あからさまに
不機嫌な顔をする哲也さん

「馬鹿にしてんのかよ?」

やっぱりいつ見ても
この人の反応…

おもしろいなー。

「べーつに?」

「まぁ、いい
それより…あれ実行するぞ」

「…あっあれね…
ほんとにやるの?」

できればやりたくないなぁ

「…やれるよなっ?」

「…あたりまえじゃぁーん!」

平然をよそおっていってるはず
だけど…

心が痛い…ごめんねみんな

「じゃぁたのんだぞ