「でも、」 おれは言葉を続ける。 「ここはやめようぜ。」 痛い痛い。 目からビームが出てるのかってくらい、痛い。 「え?」 返事は聞かずに、 彼女の手を取って走る。 後ろからやじうまの声がするが気にしない。 あ、俺の弁当・・・。 まぁ、仕方ない。 「あのさ、林田くん。」 「ん、なに?」 走りながらの会話。 「ありがとう。」 なんか照れくさかったので、返事はできなかった。