トイレの神様‐いいえ、ただの野次馬です‐







時々、おばあちゃんの家から学校に行くことがあった。


そっちの方が電車の都合上、楽だから。




4月に入ってから、新顔を見るようになった。



一般人ならどうでもいい。


だけど、その中には女子高校生がいた。



またキャーキャー騒がれるんだろうなとうんざりして目を背けるが、初めの一瞬に強い視線を感じただけで、何も起こらない。




彼女は、窓からの景色ばかり見ていた。



それから後も、視線を感じるのは乗ってくる際の一瞬だけで、後はずっと窓からの景色を見ていた。


そんな彼女を僕はずっと観察していた。




少しでも外見に自信のある女は、すぐ僕に迫ってきたから。彼女もその類いだと思っていた。




2ヶ月経っても同じことの繰り返しで、彼女が僕に迫ってくるような素振りは全く見せない。




この空気が当たり前になった頃、あの事件が起きた。