3日後。
浪瀬は飽きもせず、毎日猫を服の下に抱えて学校に来ていた。
授業中、休み時間問わず手放さないものだから、不憫な猫アレルギー君は、保健室登校から自宅療養に悪化した。
君はよく頑張った。
ナイスファイト。
悪いのは全て浪瀬だ。
3日経った今でも、猫を探している人がいるという情報は入ってきていない。
近隣住民にも捜索の手を広げるべきかな。
いや、そんなことする義理、私にはないわ。
そんな自問自答も今日で3日目。
ふと浪瀬の方を見る。
授業を真剣に聞いている様子ながらも、左手は膨らんだ腹を服の上から撫でていた。
食べ過ぎて苦しい腹を擦るように。
にしても、おとなしすぎる。
まるでぬいぐるみのようだわ。


