「笑わせんなよ!冗談ならもっとマシなこと言えっつーの。大金つまれても、あんなやつとは付き合うかよ!!」




ひーひーと下品に腹を抱えて笑う彼を一瞥して、この場を後にした。








 * * *



はぁー。


気分の悪くなるものを見てしまった。




イケメンの素顔って所詮こんなものです。



たまたま目についたトイレに入り、奥の個室の鍵を閉める。



間を置かずに、息切れを起こした足音がトイレに入ってきた。




そして。




「うえええええぇぇぇん!」




大泣きを始めた。