文通の相手が誰なのか、興味はあった。
だけど、会いたいというような表現はお互いに避けていたように思う。
手紙のやりとりだけで満足していたこともある。
これ以上踏み込んでしまうと、この関係が崩れてしまうかもしれない。
そんな考えと天秤にかけて、わたしも現状維持を選んだ。
それを後悔する日は、意外にも早く訪れた。
休み明けの9月は、毎週のようにひきだしに手紙を託していた。
しかし10月にはいると、完全に途絶えた。
1週目。
わたしからの手紙は消えていて、返事は無かった。
珍しいこともあるものだと深く考えることはしなかった。
いつもハッとさせられる内容を綴る方なのだ。
壮大な返事を書ききれなかったのかもしれない。
用意していたレターセットをそっとしまう。
2週目。
返事はまだない。
安否の確認の為、一筆したためた。


