トイレの神様‐いいえ、ただの野次馬です‐

「調子に乗るんじゃないわよ!」



「本命はあの女でも、あんたが浪瀬君と一緒に居たことは変わらないんだから!」




朝と同じキンキン声のふたり組。


やっぱり、朝、いちゃもんつけに来るだけで終わるわけがないですよね。




「頭冷やして、わかったら、もう忍に近づかないことね!」




1分くらいの放水と忠告の後、使ったものを片付け走り去る。



足音が完全に遠のいてから、私は個室を出た。





「トイレの上から水かけ。なーんて、わかりやすくて助かりました」


お陰でバッチリ対策もとれた。




持っていた傘の水気を払い、大きめのポーチに戻す。



「平凡な私がこんな目にあうのも、十中八九浪瀬のせいよねぇ。ほんっと、胃が痛い……」




ポケットに入っていた痛み止めを飲み込む。


さて、そろそろ授業始まるし、戻ろう。