「じゃあ、あたしから言うね」
「……っ」
根性なしの男は肩を跳ねさせただけで、言葉を発することはなかった。
「あたし、好きな人がいるの」
「ぇっ………」
ばっと顔を上げた男の目の前には、頬を紅潮させた女。
「その人は、行動力はあっても極度のあがり症で、いつも肝心なところでダメダメなんだけど…………ほっとけないんだよね」
苦笑をこぼす女に、男は苦虫を噛み潰した顔をした。
「まあ、何が言いたいかというと、そんな所も魅力だと思うけど、支えてあげたいとも思うの。だから………」
女は男の手に、両手を重ねた。
「勇気を出して」
正面からぶつかる女に勇気をもらい、繋がれた手に力が入る。
「……………きっ………」
「うん」
「す、き…………です」
「うん」
「僕と、付き合ってくれませんか……」
緊張やらなんやらで全体的に消えそうで、震えていた。
「はい、喜んで」
それでも彼女はよくやったとばかりに、彼を抱きしめ、頭を撫でまわす。
彼は達成感に放心気味だ。
しばらくそうして感動の(一方的な)抱擁を終えると、彼女は手を出す。
「ほら、いこっ。文化祭が終わっちゃう」
「う、うん」
彼もそれに手を重ね、仲睦まじく校舎裏をあとにした。
「……っ」
根性なしの男は肩を跳ねさせただけで、言葉を発することはなかった。
「あたし、好きな人がいるの」
「ぇっ………」
ばっと顔を上げた男の目の前には、頬を紅潮させた女。
「その人は、行動力はあっても極度のあがり症で、いつも肝心なところでダメダメなんだけど…………ほっとけないんだよね」
苦笑をこぼす女に、男は苦虫を噛み潰した顔をした。
「まあ、何が言いたいかというと、そんな所も魅力だと思うけど、支えてあげたいとも思うの。だから………」
女は男の手に、両手を重ねた。
「勇気を出して」
正面からぶつかる女に勇気をもらい、繋がれた手に力が入る。
「……………きっ………」
「うん」
「す、き…………です」
「うん」
「僕と、付き合ってくれませんか……」
緊張やらなんやらで全体的に消えそうで、震えていた。
「はい、喜んで」
それでも彼女はよくやったとばかりに、彼を抱きしめ、頭を撫でまわす。
彼は達成感に放心気味だ。
しばらくそうして感動の(一方的な)抱擁を終えると、彼女は手を出す。
「ほら、いこっ。文化祭が終わっちゃう」
「う、うん」
彼もそれに手を重ね、仲睦まじく校舎裏をあとにした。


