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決戦は、午後5時半。
祭り会場最寄り駅。
浴衣のすそを捌きながら歩き、今朝見た顔のある集団に突入した。
「ごめんなさいっ」
5人の視線が私に集まる。
ぺこりと頭を下げ。
「待たせちゃいました、か?」
ちらっと上目遣い。
「いやいや、俺らも今来たとこ」
「気にしないでっ……」
浪瀬以外の男の顔が赤くなる。
つかみは上々。
代わりに、浪瀬からは驚いたように丸くした目で見られ、その他女2人は鋭い目を向けてくる。
今日の私はぶりっ子キャラで行く。
「よかったぁ」
ぽんと手を合わせ、ツインテールを揺らす。
毛先を少し巻いたのがふわふわ感をだして、男心を狙い撃ち。
メイクでも、クマを隠すのはもちろん、パーツパーツに気を配り、キューンとくる顔に仕上げた。
これはもう、ひとつの芸術作品と言ってもいい出来よ。
どう、浪瀬。
参ったか。
ふふーんと目線を送ると、浪瀬は舌打ちしてそっぽを向いた。


