トイレの神様‐いいえ、ただの野次馬です‐

「今晩、祭りがあるのを知ってるか?」


「貴様の住んでるところの近くであるものなら」


「なら話が早くていい。お前、それに同伴しろ」


「はぁ? なんで私が」



ふざけんな、と。


貴様なら一緒に行きたいと立候補する哀れな女がたくさんいるでしょ。



なんで私なのよ。


「俺様の中学時代の友達が集まんだよ。んで、男女同伴なら面白くね? ってことで、こうなった」



「そこで私が呼ばれる意図が分からないんだけど?」



取り巻きを呼べ、取り巻きを。



「一応他にも声かけたんだぜ? だが、ドイツもコイツも彼氏とデートときた」



俺様の命令を聞かない女なんて、全部切ってやった。



なんてぬかす遊び人。


堂々とほにゃらら股していた宣言。


詳しい数は私にもわからない。



「んで、残ったのがお前ってわけ。じゃなけりゃテメーみたいなブスはお呼びじゃねぇの」



もともとかわいい顔をしていないことは、自覚している。


でもさ、女の子に正面から言うなんて、失礼すぎるでしょーが鳥頭!



どうしてこんな奴がモテんのかしら。


やっぱり顔なのかちくしょー。



「いいわ。その勝負、受けて立とうじゃない」



売り言葉に買い言葉。




「はっ。モサいお前がどんな独創的な格好してくるか、見物だな」



横柄な態度をとっていられるのも今のうち。


一泡吹かせてやろうじゃない。