年上彼氏【短】

そして、長々とした卒業式は、終わりを迎えた。



3年は半分くらいが泣いていた。



あとは校庭で在校生が道を作り、3年生を見送るだけだ。




歩夢先輩も……今日で、学校からいなくなってしまうのだ。



何としてでも、思いを伝えたかった。



だって…一目惚れだったから。




ある日、ふと先輩を見かけた。



少し癖毛で、髪が少し長くて、常に笑っている。


そんな感じの先輩に、一瞬で恋をしたのだった。




でも…お兄ちゃんの妹だから、無理なのかな……?