年上彼氏【短】

「先輩が、好きだから……です。」



今のわたしは顔がとてつもなく赤いだろう。



だって、告白とか初めてだし。


好きな先輩の前だし。



「あの、さ……」



先輩の声に、わたしは顔を上げた。




先輩の顔が、赤く見えたのは気のせいだろうか。






「俺も、好きなんだよね。詩音ちゃんのこと。」







思わず耳を疑ったのは、言うまでもない。



わたしは大きく、目を見開いた。