年上彼氏【短】

わたしは顔が赤くなって、ずっとうつむいていた。





───…



3年生の列が途切れると、すぐに解散のために集められた。



半分くらいが花を持っていたようだが、

わたしはまだ顔が赤いままだった。



だから先生の話しも上手く聞き取れず、

上の空で「さよーならー」と言っていた。




そして解散になれば、あとはフリータイムのようなもので。



みんなが好きな先輩のもとに走っていく。



みんな…積極的だなぁ…




わたしが呆然と突っ立っていると、ガシッと葉月に腕を掴まれた。