「松本、」

「ん?」


彼の肩に自分の顔を押し付ける。
私の頭を優しく撫でてくれる。

嬉しくなって、聞こえるか聞こえないか、そんな微妙な声で囁いた。


そうしたら、俺もだよって言ってくれた。



この優しさに、私はどんどんはまっていく。


初めは遊んでやるつもりだったのに、いつのまにか大事になってる。




手をつないで二人一緒に教室を出た。







【ブルーライン/了】