じゃあ、部活行ってくるよ。


スポーツバッグを担いで、教室を出ようとする。
振り向かないまま片手をあげる。


また戻ってくるってわかってるのに、急に寂しくなった。

だけど、部活に行けって言ったのは私。

寂しいなんて、今更言えない。


大切なあの人の背中を見送る。


教室には私だけがぽつねんと残された。