「松本、」 「ん?」 「部活、行かないの?」 「もう少ししたら行くかも」 「かもじゃなくて行きなさい」 命令口調で言うと、え~、と漏らしたけど、顔は相変わらずにこやか。 髪を弄るのも止めない。 「槙は?」 「なにが?」 「俺が部活行っちゃったらどうすんの?」 「帰るよ」