「まだ、一緒にいられるがか?」


その声は嬉しそうだった。


嬉しそうだったけど、私は彼の期待に応えられる程できた人間じゃない。

むしろ彼をダメにする気がする。


私は、もう、だめなのかもしれない。


自分だけじゃなくて、彼もダメにしてしまったら、私は、絶対に立ち直れない。


私の中にあったのは、そう、不安。