「おい!待ておら!」
・・・今私は借金取りに追われている。
何故借金取りに追われているのかと言うと、私の親父のせい。
仕事をして給料がでて、そのお金で遊び、
無くなったら借金をして返さずにまた借り・・・
その繰り返しそしてとうとう金額は、1億に達した。
私の親父は、その借金を返せないため自殺をした。
そのため、連帯保証人である私が借金取りに追われるようになった。
正直、親父に凄い腹がたった。いくらなんでも無責任すぎると・・・
しかし、私はきずいた。
いつまでもそんな過去をひきずってはいけないと言う事に。
だから今はつかまらないように逃げ回っているのだ。
けれど、今回みつかってしまった。
「待てって言ってる事がわかんねぇーのか?」
「・・・」
「無視してんじゃねーぞ!」
「・・・」
うるさい・・・
ったくめんどくさいな。どうしよう?
まだ逃げ続けるか。それとも素直につかまるか。
いや、つかまんのは嫌だから逃げるしかないか・・・。
・・・まてよ?
この先って確か行き止まりだった気が・・・
と考えていたら案の定行き止まりだった。
「さー?どうする?お譲ちゃん?
 俺らにつかまる?それともまだ逃げるかい?」
借金取りはそう言って、ニヤリと笑った。
気味が悪い。多分、このままつかまる事しかできないと思っているだろう。
確かにそだけど・・・。
「・・・さっきからなんで黙ってんだよ?
 俺らの事なめてんのか?あぁ?」
「・・・」
「ふざけんな!!」
突然、借金取りが私を叩こうとし手をあげた。
しかし誰かにその手をとめられた。
「何してんだ?
 俺の女にてぇだして・・・」
「「ひぇーーー」」
借金取りは悲鳴をあげ、その場から逃げていった。
そして、
「大丈夫か?」
「はい。
 助けて頂いてありがとうございます。」
「お前なんであいつらに追われてんだ?」
そう聞かれた。
そして全てを話した。すると、
「仕事ねぇーんだったら俺のとこで仕事すんか?」
私は思わず
「い、いいんですか!!?」
と、そういってしまった。
「あぁ」
短い返事をしながら笑っていた。
私もつられて笑った。

これが私の人生を変える<出会い>だった。