愛する世界で




「大丈夫?やっていけそ?」


部長の中澤先輩が
心配して聞きにきてくれた。


「ちょっと……キツいですね……」


わたしは少し苦笑いした。


「慣れるまで辛いけどよろしくね?俺らももうすぐ引退だし。」

「そうですよね……頑張ります!」

「南美ちゃんって彼氏とかいないの?」

「へっ?」

「いや、なんでもない。」


中澤先輩は赤面してグラウンドに戻っていった。