あたしの救世主





なぜだろう…




その顔を見てると、だんだん…




俺の方が切なくなってきた




そして…




彼女にそんな顔をさせたくないと




そんな顔にさせるものから
彼女を守りたいと




思うようになっていた




「…………頭」




「え?」




俺は笹本の頭の後ろに手をおいた




「え、ちょっ…」




「いいから」




そしてそのまま




自分のおでこをくっつけた




なんでそんなことしたかなんて




自分でも分からなかったけど…