「笹本ーっ!!」 ビクッ… 橋村の声だ… 咄嗟に、あたしは橋村に背を向けた 「笹本っ、ハンバーガーとホットドック どっちが……… 笹本、聞いてる…?」 「ご…めん、なんでも…ない……」 声が震える…平然を装えなきゃ… 「なんでもなくねぇだろ」 「ほん…とに、なんにもない…」 「じゃあなんでそんなに震えて…!」 「っごめん!!」 そう言って、あたしはその場から 逃げるように走った 「おい!笹本っ!!」