「ハァ…ハァ…」




「ま、真希どーしたの??」




そーだった




あたし、あいつの顔見て
優ちゃん連れて走ったんだ…




だってそいつの顔




淳にそっくりだったから…




「優ちゃん…」




 ポロポロポロ…




「真希っ!?」




「…がいた」




「えっ?何?」




「…淳がいた…」




「!!」




「いるはずないのに…なんで……」




「真希!落ち着いて!
淳はこの学校にはいない!」




そうだ




淳は違う高校に行ったんだ




さっきのは淳じゃない




「…うん。もう…大丈夫」




もう泣いちゃだめだ




「ごめんね、いきない走り出したりして」