七海と淳が、付き合った
告白したのは淳かららしい
二人は同じクラスで
意気投合したと後から聞いた
「七海も七海だよ!!
真希が淳のこと好きだったの知ってたし
応援だってしてたのになんで…!!」
「優ちゃんっ!!」
「だって…真希が…
す、好きだった人なのに…なのにさ…」
優ちゃんは、泣きながらそう言った
優ちゃんがあたしに見せた
初めての涙だった
「もういいんだよ」
淳にとって
あたしは『友達』どまり
「淳から七海に告白したんだしさ」
淳の決めたことに、あたしが
なんだかんだ言う資格はない
「…真希……」
「ん?」
「なんで…泣かないの…」
…だって……
「あたしには泣く資格がないから…」

