あたしの救世主





こんなに鈍感だと逆に呆れる…




「ったく、こっちは超ヒヤヒヤしてたんだけど」




「ごめん……」




「まぁ…今回は許してやるよ
あと、仕事も次から絶対サボんな」




「はい…」




「ん、よし」




軽く頭を叩いた




そして、俺は見逃さなかった




笹本の顔が赤くなっている




やっぱり…




「笹本…顔赤い」




そう言ってまたおでこをくっつけた




本当はただ




もっと距離を縮めたかっただけ




「~~~っ!!」




「やっぱ熱はねぇな…
なんでそんなに赤いんだよ?」




茹でダコかってくらいに真っ赤




「し、知らないっ!
てか早く仕事しよ!!」




そう言って笹本は先に戻っていった