その瞬間、過去の記憶がフラッシュバックして 足元がふらつく。 手には変な汗が滲み、それを握りしめる力さえない。 まるでたった今、背中に熱いモノが押し付けられたような感覚さえして 恐怖で膝から崩れ落ちた。 「…はぁッ…はぁ…はぁ」 呼吸は乱れ胸で大きく息を吸うも上手く吸えず、酸素が足りていない。 そんな私の異変に気が付き、私より少し前を歩いていたレイジが私の元へと急いで駆け寄る