ブラックⅠ-出会い-




開いたエレベーターのドア。





もちろん中にいるのはリュウガ。





そんな私の行動に、リュウガは特段驚いた様子は無く





だから何故かエレベーターに乗り込んだ私へと言葉がかけられる事も無かった。





「リュウガ…」




後ろでは一定の時間を置いてまたドアが閉まる。



だけど外にいるアキさんはもう何も言ってこない。




そしてもちろんリュウガからの返事もない。



「リュウガ」




どうしてそんな瞳をしているのか、

まるで何にも写していないような
ほっといたら何処かへ行ってしまいそうな瞳をしているのか。