窓側からはチラッとしかレイジの姿を確認できなかったけど、 腕を組んで壁にもたれてるレイジは あんまり機嫌が良さそうには見えない。 「レイ君どーしたんだろうね?」 アキさんと出掛ける事をまだ言っていないイツキには、珍しく教室の前で待っているレイジを不思議そうに見つめていた。 「怒ってるのかも」 「え?なに?ケンカ?」 「珍しい」なんて言ったイツキは頬杖をつきながら驚いたように私を見る。 ケンカじゃないけど、でも何と無くあの雰囲気怒ってる気がする。