ブラックⅠ-出会い-




何かを諦めているような、




世の中に興味さへなさそうな



そんな瞳をしていた。






「えっと…あの…」




これって言うベきなの?
言う必要あるの?



だって、きっとこれって私にもレイジにもメリットなんてない。




私はレイジに知られたくなんてないし、
レイジだって本当は聞きたくないはずだ。




困惑しながら目の前に立つレイジを見つめると、レイジは私の頭の後ろへと片手を伸ばす。




「俺の知らねぇお前を、あいつが知ってるのが気に入らねぇ」




力強いその腕に頭をグッと引かれ、勢い良くレイジの方へと倒れ込んだかと思うと、身体は優しく抱きとめられ



唇へ温かいモノが触れた。





驚くくらい熱いレイジの唇

口の中に広がる熱い感覚に、




思わず頭がクラクラしてくる。





「俺しか考えらんねぇようにしてやるよ」



「んっ」