何かを諦めているような、
世の中に興味さへなさそうな
そんな瞳をしていた。
「えっと…あの…」
これって言うベきなの?
言う必要あるの?
だって、きっとこれって私にもレイジにもメリットなんてない。
私はレイジに知られたくなんてないし、
レイジだって本当は聞きたくないはずだ。
困惑しながら目の前に立つレイジを見つめると、レイジは私の頭の後ろへと片手を伸ばす。
「俺の知らねぇお前を、あいつが知ってるのが気に入らねぇ」
力強いその腕に頭をグッと引かれ、勢い良くレイジの方へと倒れ込んだかと思うと、身体は優しく抱きとめられ
唇へ温かいモノが触れた。
驚くくらい熱いレイジの唇
口の中に広がる熱い感覚に、
思わず頭がクラクラしてくる。
「俺しか考えらんねぇようにしてやるよ」
「んっ」



