ブラックⅠ-出会い-







絡まる視線、



何だかいつもより熱っぽく感じるのは気のせいだろうか。




見上げたレイジの顔は、やっぱりどこまでも色っぽくて



そしてかっこ良かった。




「アオイ」




甘い甘いレイジの声が近づいてくる、





どくどくと心臓が痛いくらい音を上げ、もう限界と言っている。




だけど、目の前のレイジが
あまりに嬉しそうな顔をするもんだから



いつもからは想像つかないくらい嬉しそうに笑うもんだから、







「俺も、お前が好きだ」




私はその声を合図にそっと瞳を閉じた。