その日の倉庫には私とレイジとカエデ。




「お出かけ?」




「うん、たまには買い物とか行きたくない?」




そういば最近買物なんていっていない。だけど私…




「もうすぐクリスマスでしょ?何かプレゼントするよ」




私の考えを察してか、カエデはスマートに私が買い物に行けるように考えてくれる。



クリスマス、確かに最近町はキラキラとイルミネーションが光っている。




「レイジ、いいよな?」




黒革のソファーでゴロンと雑誌を読むレイジはチラリとこっちに自然を向けてくるだけで特に何も言わない。



「行って来てもいいってさ!」



あれから、レイジを好きだと意識してから、何だかあんまり上手く話せなくなってしまった私。


上手く話せないというか、少しぎくしゃくしちゃってる私。




完全に私が一人で意識しているだけなんだけど。



だからか、



「行ってくるね…」



「…………」




レイジはわけも分からず、最近少し避けられてる事にムカついてるっぽかった。