「おい」 その声はきっと私へと向けられたもの。 私のアゴ先を掴んだリュウガさんは 「お前の人生は今日から俺のモノだ」 口角を上げ、そして美しく奇妙に笑う目の前の男に、私はブルリと身震いをし、 それと同時に胸の奥がざわついたのを感じた。 もう後には戻れないのだと。 私はこの人の為に生きて行くのだと。 「俺の為に、生きると言え」その言葉の意味の深さに、 この日助けを求めた日を一生忘れる事のないように。