私のピアスへと視線を向けたリュウガさんは、 「レイジ、牙竜のガキどもだ。お前が処理しろ」 その声に、レイジは深く眉間にシワを寄せる。 「何で俺らが」 そうボヤくレイジにアキさんは鋭い視線を向けると 「あんなザコ、すぐ終わるだろ」 そのアキさんの言葉にニヤリと笑ったレイジは、形の良い唇から見える八重歯はまるで獣を連想させる。 「明日までには片付く」 重たい扉に手をかけると、そのまま部屋を後にした。