だからなんとなくだけど、多分私の思いがレイジに伝わった事が嬉しかった。
そしてそれに応えてくれたレイジにも嬉しかった。
ーーーーー次の日、レイジは本当に私を迎えに来てくれて
よく考えたら、自分の授業が終わって一度倉庫に言って私の連絡が来たらまた学校に来るなんて相当めんどくさんじゃないかと思う。
三日目にしてそれが気になった私は「やっぱりイツキと帰るから大丈夫!」ってレイジに言ったら「ふざけんな」ってなんだか不機嫌になられたからこれで良いんだと思った。
学園祭の準備をして今までイツキと帰ってたことを知ってるクラスメート達は、校門で毎日夕方ごろ私を待ってるレイジを見て
「ラブラブだねー」だとか「愛されてるねー」だとか散々茶化されて大変だったけど、その皆の言葉を聞くたびなんだか胸が痛かった。
だって別にラブラブなわけじゃなかったから、愛されてるわけじゃなかったから。
私とレイジはただの偽り恋人だ。
所詮ニセモノの恋人だ。



