なのに来たいって私が言っちゃったから、イツキは仕方なく連れて来てくれたとかもしれない。
そんな感じでごちゃごちゃ考えながらお弁当を食べた。
すぐ戻って来るって言ったレイジはその後1時間以上帰って来なくて、時計が20時をさしたころやっと戻って来た。
「帰るぞ」
部屋に入って来るなりそういうレイジに、やっぱり私は夜ここにいちゃいけないんだと思わせる。
「あーちゃんまた明日ね〜」
そんな重たい気分の私とはうらはらに笑顔のイツキに「ばいばい」と手を振って部屋から出た。
今日倉庫に来たいと思った事、レイジと一緒にいたいと思ったこと、
それが自分だけだったのが悲しい。
レイジも私を待ってくれてるかもって、私が行ったら笑顔で迎えてくれるかもってそんな事を思っていたことに寂しさが溢れた。



