ブラックⅠ-出会い-




しっかりと四人分のコンビニ弁当を買ってブラストの倉庫へ行くと、



まだたくさんのメンバーが車やバイクをいじって囲んで楽しそうに過ごしている。



それを通り過ぎて部屋に向かう私とイツキに皆笑顔を向けてくれた。




「あれ?レイジは?」




部屋に入ると中にはカエデしかいなくて




「すぐ戻って来るよ」




どうやらレイジはお出かけしているみたいだった。


せっかく来たのに、レイジが昨日あんな事言うから来たくて仕方なかったのに。




無駄にドキドキしていた私の心は少しずつ安心を取り戻してゆっくりとソファーへと腰をかけた。




カエデやイツキ、ブラストの外のメンバーは普通だったけど、私本当にこの時間にここへ来て良かったんだろうか。



本当は無理なお願いしちゃったんじゃないか。



だってレイジは忙しいからいないのかもしれない。何かやることがあったのかもしれない。