ブラックⅠ-出会い-




そして本当に何かを思い出してイライラしたかのように雑誌から私へと視線をかえる。




「俺、最近おかしい。お前のせいで」




私のせいで最近おかしいらしいレイジ。





その真っ直ぐな瞳に私の心臓の方がおかしくなりそう。




でもレイジは気付いてない。
私がこんなにもドキドキしてるということに、レイジの一言一言にドキドキとしていることに。




「何とか言えよ」





「私の方がおかしくなりそうだよ!」そう言おうとした時だった。





「あーちゃんゲームのお時間だよー」




呑気な声を出して飛び込んで来たイツキは笑顔全開で、はっきり言ってホッとした。




イツキが来てくれなかったら私の心臓壊れてたかもしれない。




本当にまぢで。



レイジが変な事言うから。
ドキドキしちゃうような変なこというから。