それから毎日のように文化祭の準備は続いて、私が準備に出るというと必ずイツキも付き合ってくれた。
準備に行くと倉庫に行く時間がいつもより二時間、三時間遅くなるのが気になって「私一人で大丈夫だよ」って言ったら「あーちゃんが楽しそうにしてるの見てたい」なんてキラースマイルで言われたもんだから、イツキは女タラシなのかと思ったりもした。
初めの頃は文化祭準備に参加する私とイツキをクラスの皆は不思議そうに遠巻きに見ていたけど、
ユメちゃんやシズクちゃん、そのグループの男の子達と話してるうちに
少しずつ、本当に少しずつだけどクラスの皆とも話すようになった。
話しかけてくれる事が増えた。
やっぱりまだ自分から話しかけることは気が引けて出来ない私を、ユメちゃんとシズクちゃんがサポートしてくれたりもした。



