ブラックⅠ-出会い-




久々に女の子と話した。

2人の彼氏の話やお化粧の話
もちろん私とレイジの話なんかも。




優しくてぽっちゃりしたユメちゃん、
小さくて可愛いシズクちゃん。



二人は少しまだ慣れない私に明るくたくさんの話をしてくれた。



「あーちゃん楽しい?」




筆で絵の具を遊びながら覗き込んでくるイツキ




「うん楽しいよ!」




「そっか!あーちゃんが楽しそうなの見てるの俺も楽しい」



絵の具塗りじゃなくて、楽しそうな私を見てるのが楽しいらしいイツキは頭をポンポンと撫でた。




「レイ君とカエ君には倉庫先に行ってもらったから、二人で帰ろう」




「うん!」




時刻は6時半、秋の空はすっかりと暗くなる時間。




「今日はここまでにしよっか」とシズクちゃんの言葉で今日の準備はお開きになった。