ブラスト自体に興味がないのか、そういう事に興味がないのかは分からないけど
たまに「おはよう」とか「ばいばい」とかをこの2人は私に言ってくれたことがある。
本当に数回だけど、偶然目が合ってしまって気まずいから言ってくれてただけかもしれないけど
それでも私にとっては嬉しかった。
他にもそういう人達が居ることにも気が付いていた。
こんな私でも友達になれるんじゃないかって、私を私として接してくれてるんじゃないかなって少し思う事ができたから。
「俺も手伝っていい?」
さっきまでフリーズしていたイツキ、
けどその姿はすでにいつもの楽しそうな笑顔で
「もちろん!もちろん!」
目の前男子三人はイツキに憧れているのか、キラキラと目を輝かせて大きな声で頷いた。
本当は互いにキッカケが欲しかったのかもしれない。
この男の子達もそうなのかもしれない。
憧れているから近寄りがたかっただけで、本当はずっとイツキと仲良くしたかったのかもしれない。



