「カエ君のクラスは何やるのー?」



お祭りごとが大好きっぽいイツキは1ヶ月後にせまる文化祭が楽しみで仕方ないって顔。



「たこ焼きだったと思うな」



それに比べてきっと良く話を聞いてなかっただろう曖昧なカエデに、



「レイ君のクラスは?」



「知らねぇ」



もはや何をやるかも知らないらしいレイジ…




「まぁ二人とも去年出てなかったもねー今年はどうするの?」



「出なかったの?」




「なんで?」と続ける私にカエデが持ったいた缶コーヒーをテーブルに置きながら



「レイジが文化祭に出たら周りは大騒ぎだからね」




なんでレイジが文化祭に出たら大騒ぎになるんだろう。



でも浴衣どうしようとか、着付けどうしようとか私の頭の中はそれでいっぱいでイツキやカエデの話しを耳の遠くの方で聞いていた。