夏が来て、夏休みが過ぎて。

気が付くと秋になっていた。





夏休みの思い出といったら、ほとんどブラストの倉庫にいたことしか覚えていない。




たまに皆でご飯にいったり、イツキやカエデに何回かお祭りや花火にも連れていってもらった。



お祭りでは何か変なヤンキーみたいな人達にレイジやカエデ達が話しかけられててビクビクする私に「仲間だから心配しなくて大丈夫だよ」とイツキが耳打ちしてくれた事もあった。



夏休み中に、あの時みたいなことはなかった。


私とレイジが乗った車が襲われるような事件は起きなかった。




だから何と無くそういう事に関しての危機感が私は少し薄れて来ていたのかもしれない。