グイグイと引っ張られる私はただ着いて行くことしか出来なくて、着いた先はリュウガの部屋だった。 ここに入るのは二度目、 リュウガを朝起こしに来た日以来だ。 相変わらずシンプルで落ち着いた部屋。 少し暗いけど静かな部屋。 「少し待ってろ」 そういって出て行くリュウガはスウェットを持って行ったあたりきっとシャワーに行ったんだと思う。 持ち主がいなくなった部屋は何だか凄く居心地が悪く、黒い2人がけソファーへちょこんと腰を下ろした。