「どうしよう…私もう恥ずかしくて登校出来ない。レイジのせいで…」



「あぁ?なんで俺のせいなんだよ」



だって、だって…レイジがあの女達に私の何処がいいのか聞かれたとき「身体」なんて言うから!!


私の身体なんて見たことないくせに!!



「まぁまぁ、アオイちゃん許してやって」



にこりと微笑むカエデはやっぱりどこかアキさんに似ている。



「アオイちゃんが喧嘩したって聞いたときのレイジと言ったら」



「おい」



睨み付けるレイジを楽しげにククッと声を出して笑うカエデはなんだか楽しそう。



「あんなレイジ見たことないってくらい凄く慌てて教室出ていったんだよ」




「だから許してやって」と言葉を続けた。




私が喧嘩してると知って凄く慌てていたらしいレイジ。

確かにレイジが凄く慌てるなんて想像つかない。




だから許してやろうと思った。
あんなふざけたこと言ったレイジを。
私に恥ずかしくて仕方ない事を言ったレイジを。