そんな目されても困る!私にシカトしろって?挨拶されてるのに?シカトしろって言うの?


「…アオ」アオイです。そう言うつもりだった。自己紹介されたから常識的に自己紹介をかえすつもりだった。でもそれはレイジの声によってかき消される事になる。



「どうせ次はリュウに無理矢理連れてかれる」



最初何の話?とか思ったけど、多分これはさっきお姉様が言ってた話の返事なのだと分かったら。



「まぁそうでしょうね、それが分かってるなら抵抗しないで大人しく行きな。」



ニヤリと笑うお姉様はやっぱりどこかレイジと似た匂いを持っていて、



「次は私も行くから」



そして分かりにくいけど優しくレイジに微笑んだ。