映画はサスペンスなだけあって内容はまさにハラハラドキドキで、ヒッとかキャっとか声を上げてビビりまくる私をリュウガは時折楽しそうに笑いながら見ていた。
笑うって言ってもほんの少し口角を上げる程度だけれど。
「その格好」
格好…?
リュウガの向けられる視線の先には私のモコモコショートパンツからむき出しになった生脚。
「レイジの前ではするな」
「へ?」
こんなぶっとい足晒すんじゃねぇって意味なのか、それとも短足すぎて見てられねぇって意味なのか…
もんもんと考える私に、
「わかったな。」とただそれだけ言ってソファーを立つ。
テレビの画面はエンディングが流れていて、どうやらいつの間にか終わってしまったらしい。